Automotive Linux Summit 2018 技術講演・デモンストレーション出展

展示会

 株式会社NTTデータMSE(以下、当社)は、2018年6月20日(水)より有明で開催される、The Linux Foundation主催のAutomotive Linux Summit 2018(以下、ALS 2018)にて、技術講演およびデモンストレーションの出展を行います。

 技術講演では、当社、西日本事業本部 プラットフォーム戦略室 課長代理 高橋 康光がAGLへのAIエンジン組み込み、及び性能改善取り組みと、エッジAIにおける推論精度を継続的に改善するための実現性検証について講演いたします。
 また、デモ会場の当社ブースでは、AIエンジンとSmartDeviceLink™(以下、SDL)をAGL Unified Code Base(以下、AGL UCB)に搭載した2つのデモンストレーションを展示します。

開催概要

会期    2018年6月20日(水)~6月22日(金)
会場    東京コンファレンスセンター・有明
       http://www.tokyo-cc.co.jp/ariake/index.html
       URL Automotive Grade Linux
       https://www.automotivelinux.org/
       The Linux Foundation
       https://www.linuxfoundation.jp/
       Automotive Linux Summit公式サイト
       https://events.linuxfoundation.jp/events/automotive-linux-summit-2018/

講演概要

講演時間    2018年6月20日(水)16:20~17:00
講演者     西日本事業本部 プラットフォーム戦略室 プラットフォーム戦略二課
       課長代理 高橋 康光
タイトル    Practical Verification for Edge AI use and Effort for Functional Improvement
講演内容       AGLへのAIエンジン組み込みを行い、手書き数字認識アプリケーションを実装しました。
                       本アプリケーションを用いて以下二点の検証を行いましたので、これらの取り組みにより得た知見について講演いたします。
       ・AGLへのOpenCL組み込み、及び性能改善効果検証
       ・エッジAIの推論精度を継続的に改善するための実現性検証

出展概要

出展①

  エッジAIの推論精度を継続的に改善させるメカニズム

概要

 エッジAIの推論精度を継続的に改善させるメカニズムを、以下のフローで実現いたしました。
 デモでは、本フローの実演を行います。

  1. 認識に失敗するデータ検出時に、エッジデバイスから学習データセットをアップロードする。
  2. クラウドを経由して学習用PCで追加学習を行い、新しい学習モデルを構築する。
  3. エッジデバイスで学習モデルをダウンロードして更新する。
  4. エッジデバイスにて認識に失敗していたデータが、正しく認識できるように改善される。

図1. 「エッジAIの推論精度を継続的に改善させるメカニズム」概要

出展②

  Leveraging Vehicle Data Analysis with SmartDeviceLink

概要

  • 動画再生/マップアプリケーション
    SDLアプリケーションとして、動画再生とマップを実装しました。また、SDLの車両情報取得APIを利用することで、取得した情報を用いて、画面表示の切り替え、ドライバーズディストラクション(*1) 対策に対応しました。
  • 商用アプリケーション(Spotify)
    すでにSDL対応アプリケーションとして商用リリースされている「Spotify」に対応しました。
  • インシデント情報の表示(車両情報分析結果活用の事例紹介)
    車両情報を元に、急ブレーキ、急ハンドルを検知し、マップ上に発生位置を表示します。

図2. 「SDLアプリケーションの実装と車両情報活用」概要

  • 対応するアプリケーションは、動画再生、マップ(MSE実装アプリ)とSpotifyで、Android、iOSに対応しています。
  • 取得した車両情報は、スマートフォンを介してクラウド(AWS)にアップロードされ、PCから閲覧可能です。
  • 取得した車両情報を元に運転中は画面を切り替えるなどのドライバーディストラクション(*2)対策に対応しています。
  • クラウドに蓄積された情報から急ブレーキ、急ハンドルを検知した場合は、マップ上に発生箇所を表示します。

NTTデータMSEでは、コネクティビティを中心に新たなデモンストレーションの実施や新機能の実装、他企業様とのコラボレーションなどを通じて、AGLの実用化および商用化に貢献していきます。

(*1) R-CarスタータキットPremier上での測定結果

(*2)運転への集中が阻害され、注意が散漫になること。

* AndroidはGoogle LLCの商標です。
* iOSは、シスコの米国その他諸国における商標または登録商標です。
* AWSは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の米国その他の諸国における商標です。
* SpotifyはSpotifyグループの商標です。
* ここに記載されている企業名、製品名、ロゴは、各企業の商標または登録商標です