セキュリティ開発の
最前線。
リーダーが思い描く
“ビジョン”とは

クルマは今、外部と常時接続された「コネクティッドカー」に進化し、これまでなかった脅威に晒されている。
クラウド開発、WEBアプリ開発の経験を積み、現在、NTTデータMSEの
セキュリティ開発の最前線でリーダーを務めるK.Oは、この仕事にどんな醍醐味を感じているのか。
また、いかなる問題意識を持ち、どんな未来を描こうとしているのか。リーダーの思いや視座に迫る。

2つのプロジェクト開発
をリードし、
チームの
成長を牽引する。

現在、クルマが向き合っている脅威としては、保険料算出の元になる走行距離データの改ざんや、カーナビ登録の個人データのハッキングなどさまざまなものがあり、そのセキュリティ開発が急務となっています。そんな中、私は2つの開発プロジェクトに参画しています。1つは入社2年目から携わり、4年目からプロジェクトリーダーを担っているカーナビのセキュリティ開発。私が参加した頃はちょうどカーナビの機能開発が終わり、システムの保守や変更・改修などのメンテナンス作業のタイミングでした。その後、次モデル開発の案件があり、要件定義、仕様調整などの上流工程にも携わることができました。そして、この実績が評価されて別の開発相談が入り、2つ目のプロジェクトが並行して始まりました。当社もセキュリティ開発を立ち上げたばかりではありましたが、私を含め数名体制で臨んだ先行案件での経験を活かし、新規案件では体制を強化。私はサブリーダーとして、チームの成長を牽引する役目を担っています。

「深い考察力」こそが
大切なスキル。
若手の育成を目指し、
経験の機会を提供。

「高い専門性・最先端の技術・深い考察」を組み合わせて、難易度の高い社会問題を解決する――。それが、セキュリティ開発の醍醐味でもあります。例えば、昨今グローバルな広がりを見せているのは、ハッキングの脅威からドライバーを守る法整備について。開発担当は、こうした社会の流れや専門性の高い内容をよく理解した上でデータを精査し、プライバシーのレベルに合わせて最先端のセキュリティ技術と向き合います。また、プロテクトは一箇所では済まず常に複数箇所に及ぶため、複雑なパズルを解く面白さもあります。ただ、このパズルの“解”を導き出すには、考えを巡らせる経験が不可欠。問題を見据えて深く考察する「思考の在り方」こそが、セキュリティ開発にとって大切なスキルなのです。私もさまざまな開発の経験を通して考える訓練を重ね、スキルを磨いてきました。そして現在はチームをリードする立場として、チームメンバーに実際の開発を任せていく中で、考えを巡らせる機会を与え、経験を積んでもらうように意識して育成に取り組んでいます。

問題意識を持って
マネジメントに向き合い、
未来のNTTデータMSE
を思い描く。

リーダーとしての問題意識は「チームマネジメントの効率化」。実は大学時代に最適化問題を解くアルゴリズムや人工知能を研究していたこともあり、最新のAI技術や最適化手法が、定常業務や開発プロセスの効率化・スピードアップに有効だと考えています。こうした最新技術を活用することで、新たなセキュリティの成果をいち早く社会にアウトプットでき、効率化が生み出す時間を次の新しい研究開発に費やせます。
またIoT時代には、車載機以外の分野にも、当社が入り込む余地がある開発領域は多くあります。例えば住宅などにあるさまざまな家電製品。外から操作可能なこれらにも、ハッキングの脅威があるのです。豊かな社会や便利なサービスにこそ、「安心・安全をもたらす開発力」は欠かせないと感じています。その点当社には、組み込み開発で培った技術をクラウドや車載機などに広げていく“開発・展開力”があり、また、問題解決のためのシステム開発を上流から下流までワンストップで担えるSIerがいます。チャレンジングな環境の中で、若い皆さんのポテンシャルを「未来を変えるチカラ」にするべく、私もマネジメント力を磨いていきたいと考えています。

day schedule

  • 9:00

    出社

  • 10:00

    2つの案件ごとにチームミーティング。
    進捗報告して課題対策や修正内容確認

  • 11:00

    顧客打ち合わせ

  • 13:00

    カーナビの実機を使った開発作業や調査
    (先行案件)

  • 15:00

    カーナビの実機を使った開発作業や調査
    (新規案件)

  • 17:00

    顧客打ち合わせ

  • 18:00

    日報と翌日作業の整理

off style

今一番の関心事は育児。忙しい毎日を送る中で、子どもと一緒に遊ぶ時間が何よりも大切な時間です。びっくりしたのは、子どもの成長スピード!たった1週間でも身体は一回りも大きくなるので、日々発見を楽しみながら子育てに勤しんでいます。

※掲載内容は取材当時のものになります。